【トークイベント2/28】ポピュリズムか、社会運動か 山本圭×斎藤幸平

『nyx』4号にご寄稿頂いた山本圭さんの単著『アンタゴニズムス:ポピュリズム〈以後〉の民主主義』刊行を記念し、『大洪水の前に』の斎藤幸平さんとトークイベントが開催されます。

2020年2月28日(金) 18:30~ 20:00
共和国『アンタゴニズムス』刊行記念
ポピュリズムか、社会運動か 民主主義と私達のこれから
山本圭×斎藤幸平

ラクラウやムフの訳書や論稿の発表で民主主義の現状とこれからについて世に問うてきた山本圭さん単著『アンタゴニズムス: ポピュリズム〈以後〉の民主主義』を刊行されます。
本書では左派ポピュリズムのあとのラディカル・デモクラシーにおいて、複数の「アンタゴニズム(敵対性)」=「アンタゴニズムス」が鍵であるととらえ、これからの民主主義を問いかけています。
斎藤幸平さんは2018年、マルクス研究の著作でドイッチャー記念賞という大きな賞を受賞しました。マルクスの思想を用いて、世界を改善していくことを提示しています。
『アンタゴニズムス』の第一章は「マルクスを別の仕方で相続すること──ポスト・マルクス主義とは何か」であり、21世紀の民主主義とマルクスは接続するのかが論じられています。気候危機、不平等や貧困、フェイクニュースの蔓延、相互不信。世界の諸問題に対して、お二人はそれぞれの研究からどのような解を導こうとしているのでしょうか。
いまやメディアでも注目の集まるお二人ですが、人文書の目利きとして名を馳せるジュンク堂書店難波店店長福嶋聡店長は、『労働と思想』(堀之内出版)等を通じて、早くから彼らに目をかけていました。書店を「言論のアリーナ」と表現し、多様な理論の展開を試みる福嶋店長率いるジュンク堂書店難波店という舞台で、遠慮無用、激突必至の熱いクロストークが繰り広げられます。必聴!

山本圭(やまもと・けい)
1981年、京都府に生まれる。立命館大学法学部准教授。専攻は、現代政治理論、民主主義論。名古屋大学・大学院国際言語文化研究科単位取得退学、博士(学術)。著書に『不審者のデモクラシー─ラクラウの政治思想』(岩波書店、2016年)、訳書に、シャンタル・ムフ『左派ポピュリズムのために』(共訳、明石書店、2019年)、エルネスト・ラクラウ『現代革命の新たな考察』(法政大学出版局、2014年)など。
斎藤幸平(さいとう・こうへい)
1987年生まれ。大阪市立大学経済学研究科准教授。日本MEGA編集委員会編集委員。2018年、ドイッチャー記念賞を受賞。編著に『未来への大分岐』(集英社、2019年)など。

■会場・受付… 3階カウンター前特設会場。入場料無料(定員30名)
ジュンク堂書店難波店 TEL 06-4396-4771 
協賛:共和国堀之内出版

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